前回は休職原因への対策ひとつ目について書きました。
対策 -うつ病を振り返る その2- - Masaemonの趣味日記
ってか前回から1ヶ月以上間が空きましたねw 今回は原因その2、「将来のビジョンが定まっていない」についての対策について書きます。
1.「将来のビジョンが定まっていない」とは
就職した当時は「ものづくりに携わりたい」ということで、今の会社に就職しました。休職当時は入社8年目でソフトウェアの開発業務をメインに行っており、この先どんなキャリアを進みたいか悩んでいました。当時考えていた選択肢は以下のような感じです。
選択肢としては色々出てきますが、じゃあどれを選ぶ?となった時に決めることができていませんでした。さらに、目の前の仕事に追われて「このままで良いのか」という不安がどんどん大きくなりました。
2. 将来のビジョン
今から3年後、5年後・・というようにボトムアップの視点と、定年後どう生きたいかという未来から逆算するトップダダウンの視点の2つからアプローチします。
まずはボトムアップの視点から考えます。数年後どうなりたいか漠然と考えるのではなく、3つの視点から考えます。
- 興味・関心(WILL)
- できること(CAN)
- 価値(VALUE)
図にするとこんな感じです。
2.1 興味・関心
自分が仕事や日常生活で興味・関心を持っていることを列挙していきます。取っ掛かりとしては、今まで一番熱中した事柄を考えます。なるべく仕事の事柄が良いですが、無い場合はスポーツや趣味のことでも問題ありません。
自分の場合は、初めてひとりで製品のひとつの機能を実装したときです。誰も知らない未知の分野に対して調査してプロトタイプをしつつゼロからやりました。残業が確か月100時間とか多かったですが、充実感があり今思うと「燃えた」ときでしたね。
何が燃えさせたのか?を考えるとと以下の点かと思います。
- 結果が目に見えてわかったから(製品の機能ができあがって意図通りに動く)
- 誰もやったことが無い
- 初めて自分ひとりで実装した(それまでは先輩の補助が多かった)
- 初めて残業100時間くらいで仕事やってる感を実感できた。
以上のことから、自分はクリエイティブな過程を楽しむ・興味を持つ傾向なのかなと思います。思考プロセスや、観察するプロセスも面白いですね。今この瞬間文章をまとめているのも楽しいですw
2.2 できること
自分が今出来ること・やってきたことを列挙していきます。「いや、自分は何もできないよ」と卑下しないように注意します。実は各人が仕事でできること・やってきたことって沢山あると思います。その人は当たり前だと思っていても他の人から見ると凄いことって多いです。
過去仕事でやってきたことを振り返りつつ思い返していきます。自分の場合はこんな感じです。
- 小規模プロジェクトの開発から終了まで携わった
- コーディング(C#・Java・XML・Perl・・・)ができる
- 顧客との電話・メールのやり取りでツールの問題調査・解決まで行える
- 開発支援ツールを使用したことがある
- ...etc
ここでは6割~7割出来ていれば「やった」と考えます。過小評価ではなく、出来たことに着目するということですね。
※注意:自分自身が過小評価する癖があるためこうしていますが、過大評価しがちな人は逆で考えると良いと思います。
2.3 価値
仕事に対する価値観を考えます。リワークではキャリア・アンカーという概念からアプローチしていきました。キャリア・アンカーはエドガー・H・シャイン博士によって定義された概念で、「ある人が自分のキャリアを決める際、指針にも制約にもなる自己イメージ」「どうしても犠牲にしたくない、また、本当の自己を象徴する行動特性、動機、価値観について、自分が認識していることが複合的に組み合わさったもの」だそうです。
キャリア・アンカーはこちらでも診断できるようです。
キャリア・アンカーを診断して色々考えた結果、自分は以下のような感じになりました。
- 自分や家族(周囲)のニーズを統合させて自分の能力を発揮できることに価値を持つ。
- コミュニケーション力を発揮できる。
- 思考プロセスができる職場に価値をおく。
ここでは自分の言葉にして整理するのが大事かと思います。
3.終わりに
自分が今何をしたいんだろう・・・って姿がおぼろげながら見えてきました。現在の仕事がこの3つの丸にした時にどこに当てはまっているか?考えると面白いです。できること・興味関心・価値の3つが重なったら仕事としては凄く良い事かも知れませんが、ここではどれくらい自分の理想とズレがあるのか考えるだけに留めておきます。
今日は長くなったのでこの辺で。