4年ぶりに映画を見てきました。映画館のスクリーンで観るのはやっぱりワクワクしますね。
これは魔法少女リリカルなのはというアニメの劇場版第3作目です。
観点ごとに振り返ってみます。
ストーリー
1作目・2作目を観ていることが前提となりますで、初見の方には優しくない導入でした。1作目・2作目はアニメをベースにしていましたが、今回はPSPのゲーム2つのストーリーをベースにしているのですがやはり詰め込み間は拭えません。これは3作目ということもあり、登場人物が線形的に増加したことによるもので仕方がないかなぁと思います。1作目ではメインキャラは2人(なのは・フェイト)、2作目は7人(なのは・フェイト・はやて・守護騎士4名)、今回はなんと14人!(なのは・フェイト・はやて・守護騎士4名・フローリアン姉妹・王様・シュテル・レヴィ・イリス・ユーリ)
こう数字に表すとしょうがないよね。フローリアン姉妹に焦点を充てて、それ以外はごっそり削った感じです。あとフェイトと義母リンディにもフォーカスしてます。このあたりの展開は予想できるけど泣ける。今は自分が親となったからなのか?こういうベタなんだけど親子ものに涙もろくなってしまう・・・。
キャスト
前作から引き続きのキャラクターも多いですが、見所はやはり同じ声優さんが声を充てる主要キャラが3組も居るということでしょうか。同じ声で掛け合いが多くなかなか楽しめます。
- なのはとシュテル:なのはは明るめだけどシュテルは淡々と。田村ゆかりさんこんな暗めの演技珍しい気がする。
- フェイトとレヴィ:フェイトは暗め、レヴィはやんちゃ?この二人の掛け合いは三組の中でも多く、水樹奈々さんは「試されている?!」とコメントしていました。
- はやてと王様(ディアーチェ):はやては明るめ、王は腹の底から?というか威厳を感じる。同じ声優の人が当てているとは思えない。流石植村さん。
メカ
今作のメカ描写は凄まじかった。前作はリボルバーとかメカ要素はちょこちょこな感じでしたが、今作はロボットとかフォートレス装備とか。観てる途中で「これって一応魔法ものだよね?スパロボみたいなロボット物じゃないよね?」と思うほど。ガトリングの描写がかなりツボでした。
フォートレス装備は、4期(に該当するのかな?)のなのはforceのメカデザインを持ってきつつアレンジした感じ。少し残念に思ったのはフォートレス装備とか諸々をどういった経緯で使う事になったかという描写が無かった事。forceでは魔法が効かない相手への打開策としてだったけど。次回作でちょろっとでも説明があるのかな?
音楽
BGMが全体的に疾走感あふれる感じ。前作が物静かな感じだったせいかだいぶ印象が違いますね。劇中歌はあんまり印象に残っていないな・・一度目だからか?w 前作は3度も劇場に行ったんですよね。今作はリピートするのは難しいな・・・。
総括
1作目が80点、2作目が110点とすると今作は70点な感じ。最初の方の変身シーンのあっさり具合とか戦闘シーンでのデバイスの描写がやや物足りなく感じます。続きがある前提だから消化不良感がぬぐえないのも印象としてしょうがないのかな・・・。
でも魔法が効かない描写だとか、魔法がダメなら物理で!というシーンとか見所は多いです。終盤に出てきたフォーミュラを混合したフォートレス装備とか燃えますね。赤く光るところなんかユニコーンのデストロイモードにしか見えなかったw
そういえば初期からのパンフレット並べると原画デザインの印象がかなり違います。前作から劇中時間で2年経過してるということであえて変更してきたのかな?
ともあれ、次回作Detonationにも期待!