Masaemonの趣味日記

趣味や興味があることについて自由気ままに書いてます。

「組織の不条理」を読んだ

会社のイントラで紹介されていた本を読みました。

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最初はひたすら失敗事例と成功事例が書いてあるのかなと思ってたら、「日本陸軍の轍を踏み続けるのか」という副題があるとおり、1940年代の日本陸軍の事例をもとに不条理がなぜ起こったのかを分析しています。

何名死亡・玉砕した等の記載があり、その作戦を想像しながら読むとなかなかしんどい気持ちになりますので、気合というか注意が必要です。

 

この本は戦争を肯定しているわけではなく、あくまで経営学的に見てなぜ不条理な結論に至ったのか、不条理とならない結論になったのかを考察・分析しています。

本の後半では、戦争という非日常が不条理な結論を導いたのではなく、どの企業にもこの不条理は起こるよという事を、実際の企業の倒産・失敗事例を引用し解説しています。

 

ポイントして印象に残ったのは以下です。

  • 人間はある程度の範囲しか見る事ができず、限定合理的にしか動けない
  • 合理的に動けると勘違いして行動し続けると組織として堕落した方向へ進んでしまう(誤って当然と考える)
  • たえず批判的な議論を行い、漸次的に組織をつぎはぎに次第に進化させていくことが組織が生き残るポイント
  • 批判的な議論が行えるようにするため、開かれた組織であることが重要(誰彼かまわず批判意見を述べる事が出来るか?失敗を恐れない風土が重要)

批判的に動くというのは、常に批判するという事ではなく、今行っていること・結論を疑って行動することかな、と思います。

今いる組織は、恵まれたことにある程度批判的意見を言える風土かと思うので、そういった風土を自分も心掛けていくことが大事ですね。